純金を溶かして18金のペアリングにオーダーメイド
純金のペアリング、合計22gをお持込になられました。
前に亡くなられたお父様とお母様がご着用されていたリングだそうです。
形見の純金リングを溶かし、シンプルな指輪にすることで、大切な思い出を日常に取り入れることができます。
形見を普段使いのジュエリーとして身につけることで、日々の生活に心のつながりと温かみを感じられるのが大きな魅力です。
こちらを溶かして3本のリングへと加工させていただき、3人の娘様それぞれの日常のお守りリングにされたいとのご要望でした。
当初お打ち合わせで3本の純金リングもしくはK20リングへの加工のお話も出ましたが、やはり日常使いには柔らかすぎるとのことでK18リングで。というお話でご決定されました。
純金22gを溶かし、銀と銅を混ぜてK18にいたします。
K18にした場合、計算上は29-30gくらいの重量となります。
厳密に言いますと、もとの純金リングを溶かす際、吹きヘリと言いまして、少し飛んでしまう分があります。
3本のK18甲丸リングが完成いたしました。
程よい厚みがあります。1本あたり大体5.5g程度あります。
お父様とお母様がいつもご着用されていらっしゃった指輪が火によって融合して溶かされ、それを再加工させていただいて、娘様たちがご着用される、末永く娘様たちのお守りとなってくれそうです。
こういったリングのデザインは「甲丸(こうまる)リング」と言います。
地金を溶かして、よく叩いてお作りしていますので地金がよく締まっていて強度があります。
余った地金代をお買取させていただき、ご請求分からお引きすることが可能です。
こちらのケースのようにお持込地金のほうが純度が高い場合、お買取分が高くなりますので、加工費用はその分お安くなります。
こちらは「お祖父様の指輪を溶かしてご姉妹でペアリング」の記事です。
そしてこちらはご結婚時の旦那様の指輪と奥様の指輪を溶かして制作させていただきました例です。